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02.20
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イヌノフグリ ゴマノハグサ科
2016年1月21日調布市都立野川公園で写す

花は遥か遠くの青空の色。花は小さいが透明感の色合いが夢を誘いう。
少し花が大きい、外国渡来のオオイヌノフグリと云うのがあるらしいが素人
には見分けがつかない。
実は丸く扁平。ヒョウタングサ、テンニンカラクサの名もあるという。
この可愛い花になんと由々しい名を付けたのだろう。
イヌノフグリ、イヌは犬で、植物の名の頭に付けると劣る、役立たずの意。
フグリは陰嚢。実の形からという。元来人は諧謔がすきだが。度が過ぎは
しないだろうかと思う。
ひょうたん草も実の形からだろう。せめて連想を瓢箪に止めてほしかった。
テンニンカラクサは天人唐草だろうか。唐草は西域渡来の蔓草の文様。茎が
長く葛のように地を這うからだろう。
茎を、天人の領布に見立て領布をなびかせ空を飛ぶ姿をイメージしたのかも
しれない。領巾、ヒレは古代の女性が首に掛け両側に垂らした飾り布。
先端の花は勿論天人の顔だ。清楚な花は天人の顔のイメージにぴったり。
だが天人も色々。桜の花を盗んだ天人もいた。能「泰山府君」の天女だ。

能「泰山府君」は話の内容、構成など一風変わった能。
元来、神仏神仙の類いは人間の様な感情を持たない。だがこの能では天女が
余りの美しさに花守の目を盗んで桜の花を枝ごと盗む。
桜の花好きで知られた桜町中納言は短命の桜の命を延べようと、生き物の
命を司る泰山府君にお願いの祭りをする。
天女はその桜を盗んで、天上に持ち帰ったのだ。泰山府君は神通力で犯人の
天女を探し出して呼び戻し天女が折った桜の枝を接ぎ木して元に戻し七日間
の桜の寿命を三七日まで延ばす。
前シテは天女、後シテは泰山府君。天女は後場ではツレになる珍しい構成。
一点の曇りもない華やかな楽しい能、大人の童話。花見のイベントに最適。
   能「泰山府君」の詳しい解説はクリックしてください。

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