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03.05
Sat
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2016年2月7日森鴎外、太宰治が眠る三鷹市、禅林寺で写す。

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2016年2月11日調布市深大寺で写す。以下同じ。

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深大寺 天平5年(733)創建。東京では浅草寺に次ぐ古刹。3月3日~4日の
だるま市には10万近い人が訪れるという。門前の深大寺ソバが名物。

枝も見えないほど盛大に咲く桜に比べ梅は少々地味な花だ。厳寒の中に凛として
咲く。桜のように房状に固まって咲くのではなく一輪一輪行儀よく並んで咲く
のがいい。侘び寂を好む日本人にはぴったりの花。奈良時代や昔の大阪、難波
では花と言えば梅の花を指したという。
寺社や庭園には必ず植えている。花はなくとも古木の風情もいい。その風姿は
好んで絵に描かれた。中でも尾形光琳の紅白梅屏風は国宝。熱海のMOA美術館
にある。
水戸の偕楽園は梅の名所。園内に好文亭という瀟洒な休憩所兼売店があった。
好文木は梅の異称。中国の故事から名付けられという。
実は梅干しに、日の丸弁当が懐かしい。外国人は梅干しの酸っぱさに驚くという。
試して見ようと娘がスイスの友人に、土産と称してサバの水煮の缶詰と一緒に
持って行った。
梅干しは聞いていた通りだったがサバの缶詰は鼻を摘まんで顔を背けたそうだ。
海の魚を食べ馴れない彼らは海の魚の匂いは悪臭そのものだと。だがレマン湖で
獲れる小魚は名物だそうだ。彼らも食べるレモンは梅より数倍酸っぱく、淡水魚
と海水魚の生臭さはどう違うのと、人間とは不思議な動物だと思う。
梅干しの生漬けはカリカリと美味しいが猛毒の青酸を含んで危険だそうだ。
毒が抜けて梅干しに仕上がるまで待つしかない。

能「巻絹」は梅の魅力を活かした能。
三熊野に巻絹を奉納する使いの男が途中、音無の天神にお参りする。
梅の香が聞こえる。男は一首の歌を詠む。
「音無にかつ咲き初むる梅の花、匂はざりせば誰か知るべき」
男は時間に遅参、捕らえられ縛られる。
白装束の巫女が現れその男は昨日、音無天神で歌を詠み我に手向けた者だと言い
その縄を解けという。巫女に音無天神が乗り移ったのだ。
この時代は神と人とが自由に交わる時代だった。巫女が神の世界を縦横に見せる
重量感のある能。
神が憑いて舞う神楽や、神が巫女から離れ昇天する様を見せる狂おしく凄まじい
舞に圧倒される。
能「巻絹」の詳しい解説はこちら

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