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05.14
Sat
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2016年4月19日 写す。以下同じ。

神代水性植物園。都立神代植物園の分園。近くに深大寺がある。神代植物園は有料だがこちらは無料。
尾瀬の気分が味わえる。園内の高台に深大寺城址があり広場になっていてベンチもある。園内閑散、息抜きに持ってこい。

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サワオグルマ キク科
山間の湿地に咲く花。休耕田でも見かける。繁殖力が強いのだろうか。

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クレソン アブラナ科

大根やワサビの仲間だから当たり前だが少し辛い。オランダ芥子。クレソンはフランス語だという。ヨーロッパ原産。オランダはヨーロッパの総称として使われたのだろうか。
石垣島では“大きい”をオランダという。オランダおじさん、おばさんは大きいおじさん、おばさんと云う意味。その意味でよく似ている。
クレソンは明治初期、宣教師が持ち込んだそうだ。繁殖力が強く清流、どぶ川も区別しないで盛大に繁る。調理法も色々。生食でもよく、美味しくその上、身体にいいそうだ。

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ミツガシワ リンドウ科。ミツガシワ科に分類することも。

山間の湿地に咲く。涼しい土地を好むらしい。箱根で営業放棄のゴルフ場の、荒れ果てた池に群生していた。つわものどもが夢の跡の荒涼としたゴルフ場。それでもミツガシワの花は我が世の春を謳歌していた。リンドウ科だと云うが似ても似付かない。だが苦くて胃の薬というから、その点ではガッテン。
葉が三枚くっついていてその葉が柏に似ているので三つ柏。家紋に三柏があるが、これはこの花には関係なく、三つの柏だろうか。

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サギゴケ ゴマノハグサ科
湿地に生え珍しい花ではない。田んぼの畦などに多い。草の姿や花が可愛い。白花もある。花の形を鷺に見立てたのだろうか。それにしても苔が納得いかなかった。地を這うようにびっしりとはびこる姿が苔のようだからだそうだ。

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レンゲソウ マメ科

昔は田んぼ一面レンゲソウで被われていた。田植え前、すき込んで肥料にするため。
レンゲソウやクローバーなどマメ科の草は根に空気中の窒素を吸収して貯め込む根粒菌とやらを持つものが多いそうだ。窒素は肥料の三要素、窒素、リン酸、カリウムの筆頭。
レンゲソウの名は花がお釈迦様の蓮の台に似ているので付いた名。中国渡来。
昔、農家が買うレンゲソウの種の袋の中におまけの清酒の小さなビンが入っていた。おばさん達の楽しみだったと聞いた事がある。

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エンコウソウ キンポウゲ科

湿地や水辺に咲く。初夏に咲く花でここでは咲き始めだった。エンコウは猿猴。猿の総称だが昔は手長猿を指したという。花柄が長く伸びその先に花を咲かせる。その姿が手長猿に似ているのでついた名だという。
猿と云えば悪知恵イメージの筆頭。日光、中禅寺湖では土産物屋と土産物を狙う猿が知恵比べしている。屋久島では犬たちがポンカン畑で盗みに来た猿を威嚇している。可哀想は犬達。1メートル足らずの小屋につながれ人里離れたポンカン畑で絶え間なく来襲する猿めに吠えまくっている。唯一の楽しみは一日二度のドッグフード。
能「草紙洗」では小野小町が大伴黒主を「さてはおことは猿丸太夫の流れ、それは猿猴の名を以て我が名を外に立てんとや」と罵る。

能「草紙洗」は宮中での歌合わせの様子を作った能。王朝絵巻。着飾った男女の大宮人が居並び、まるでひな祭り。豪華絢爛に目を楽しませる。今では異次元の世界。ドラマもある。シテは小野小町。歌合わせの小町の相手は大伴黒主。黒主は小町に遠く及ばない。黒主は一計を案ずる。明日の歌合わせの為の歌を吟じる小町の歌を盗み聴きして、万葉集に入れ筆する。歌合わせ当日、黒主は入れ筆した万葉集の草紙を差し出し、小町の歌は万葉の剽窃だと訴える。ここで小町と黒主が罵り合う。やんごとなき大宮人の罵り合いが面白い。美女、小町の嘆きは更に美しい。小町の訴えに、万葉の草紙を洗う。黒主が書き入れた歌は綺麗さっぱりと流れ落ちる。面目を失った黒主は自害しようとする。小町は、歌の道に携わる者はこれ位の気概を持つべきだと黒主を慰め和解する。
小町は喜びの舞を舞う。小町は美人の代名詞。その舞が美しくないわけがない。
能「草紙洗」の詳しい解説はこちら


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