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05.03
Sat
ハマダイコン
平成26年3月28日房総半島にて撮影

 ハマダイコン アブラナ科
海岸近辺の砂地に多い。珍しくはない。
淡い紅色の美しい花だ。総じて野菜の花はその色合いが美しい。根は大根おろしに、葉は漬け物や塩もみに。やや固く、超美味しいとはいえないが味わいは上々。
栽培の大根が逃げ出して繁殖したというが?ならばどうして海岸近くだろう。内陸部では見たことがないのが不思議だ。見るのは花大根 諸喝采(しょかっさい)だ。こちらは中国原産。中国の東北部、昔の満州に多いという。鑑賞用に渡来、春先、線路際や土手を青紫に飾る。昔、祖父が満州を旅したとき諸喝采がまるで海のようだったと目を輝かして話したのが懐かしい。花はきれいだが食べては美味しくない。少し嫌な味がする。

ハマダイコンの根はあまり大きくないが中には大きなものもある。あまりいい例ではないが大根は足に例えられる。ハマダイコンの固く逞しい形はマラソンランナーの足か、はたまた韋駄天の足だ。韋駄天は仏法の守護神、帝釈天を守る神。
能に帝釈天の話がある。「大会(だいえ)」だ。僧に命を助けられた天狗がお礼にと法力で、霊鷲山での釈迦の説法の有様を再現して見せるが、僧の信心を乱したと帝釈天に散々懲らしめられるという話。この能、変わった演出がある。面を二つ付けるのだ。天狗の面の上に釈迦の面を重ねる。釈迦に化けた天狗が、正体がバレて天狗に戻るとき釈迦の面を外すのだ。人の深刻な事柄を題材にすることが多い能の中で、心の負担なく文句なく楽しめる能だ。

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