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05.11
Sun
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ヒトリシズカ センリョウ科

二人静
フタリシズカ  センリョウ科

ヒトリシズカ
山中の木の下に生える。多少、湿り気のあるところに多いようだ。早春、腐葉土を突き破って数センチの頭を集団で出す。アッ春がきた!と思わず叫びたくなる。花は、茎の先端の葉がまだ茎を抱きかかえて開かないうちに穂のように立ち上がる。花穂は一つだけ。清楚に、可憐に、その姿の美しさは源義経の愛妾、静御前のようだと云うのが名前の由来だそうだ。別名、マユハキ草、ヨシノシズカとも。マユハキにそっくりだという。マユハキとは白粉のあと眉についた白粉を払う小さな刷毛だそうだ。まだ見たことはないが花の形から想像すると電車のなかで時々お見受けする、お化粧中の女性ガ使うマスカラを塗るハケのような物だろうか。
もう一つの別名、ヨシノシズカは義経が兄、頼朝に追われ吉野の山中に潜伏した時、弁慶の進言で同道の静を捨てた。雪の山中をさまよう静の姿に見立てたのだろうか。

フタリシズカ
ヒトリシズカ、フタリシズカは双子のようによく似ているが、咲き始めの花はヒトリシズカ、フタリシズカは簡単に見分けられる。ヒトリシズカは雄シベが美しくフタリシズカは目立たない。花穂がヒトリシズカは一つだがフタリシズカは二つ。なかには複数あるものもある。成長した、ヒトリシズカ、フタリシズカは全く見分けがつかない。草丈や葉のつきかた、形に多少の違いがあるものの二つ同時に比べてみないと素人のわれらにはわからない。

能に「二人静」がある。静御前の霊が若菜摘みの女に乗り移り、義経が兄頼朝に追われ雪の吉野の山中を逃げ惑う苦難、捕らえられた静が頼朝の面前で、義経追慕の舞を舞ったことなどを題材にした作品。憑依の菜摘女と静御前の霊が同じ装束で影のように寄り添うごとくに舞う相舞が見どころ。静は白拍子、聞こえた舞の名手。出典、義経記。義経記には、あの稀代の英雄、義経が静との別れを惜しむ苦衷、履き物も雪に取られ足から血を流しさまよう静の姿がリアルに描かれている。
能「二人静」の詳しい解説は「能曲目の解説」をご覧ください。
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