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09.06
Sat
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ヒルガオ 2014年8月30日 東小金井二枚橋で写す

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ヒルガオ 2014年9月1日 武蔵野市境南町果樹園の垣根

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サツマイモの花 2013年11月19日 石垣島白保部落で写す

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アサガオ 2014年8月30日 武蔵野市境南町 植栽

アサガオに押されて存在が薄い。それどころか畑の邪魔者だ。よくよく見ると薄い花弁に薄紅色、可愛い。思わず唇を近づけたくなる。花も葉も茎も美味しい山菜だと言うが可哀想で食べられない。同類の朝顔は熱帯アジアの原産。改良に改良を重ねて人々に愛された花。ヒルガオのボヤキがきこえるようだ。朝顔が輸入されなければ私が改良されて皆のアイドルになってたのにと。
サツマイモは江戸中期、蘭学者、青木昆陽が目黒で試験栽培して広め日本の飢餓を救った。感謝かんしゃのすぐれもの。
奄美大島、沖縄地方にサツマイモの怖い害虫がいた。サツマイモに穴をあけ卵を産む。サツマイモは苦くて食べられない。サツマイモは主要な食べ物だった。奇想天外の方法で害虫を駆除した。さてさてその方法とは?クイズにしたいところだが。害虫のオスに放射線をあて精子を受精不能にした。この害虫はヒルガオ科の植物全てに寄生する。ヒルガオ科の植物は沢山だ。人々は嘲笑った。研究者はめげなかった。数年後、効果は徐々にあらわれた。人々は驚嘆した。

さしもに可愛いヒルガオも一日花。咲くと萎むのを待つばかり。人の世の無常に似ている。サツマイモのあとで気がひけるが、人の世の無常を作った能に「江口」がある。江口の里の遊女が普賢菩薩となったという話。
江口の遊女は十人の女達と舟歌を歌いながら現れ、人の世の輪廻転生、人の世の無常、罪を重ねる、人の性の悲しさを歌う。抹香臭い題材だが、さにあらず、さながら宗教音楽を聴くように心地よい。能は詞章の意味がよく分からずとも感覚的に見てもという見本。
解脱の舞「序ノ舞」を舞い、儚いこの世に執心を残してはいけませんよと呟き白象に乗って昇天していく。遊女姿のシテが普賢菩薩に見えてくるから不思議だ。
この能の出所は、鎌倉時代の説話集「故事談」と「十訓抄」昔、姫路、書写山の性空上人は生きた菩薩を拝みたいと観世音に祈り、「江口の長」を見よという霊夢を見た。上人が江口の里を訪ねると江口の長は十人の女房と船遊びをしていた。上人が目を瞑ると江口の長は普賢菩薩となって現れた。
性空上人は平安中期の人。都で天皇、衆人の崇敬を集めたが、これが煩わしいと姫路の所写山に逃げた。書写山円行寺は上人の創建。

遊女の里は、大阪湾にそそぐ淀川と神崎川にはさまれた中洲状のところにあった。ここは淀川を、のぼり下りする水上交通の要衝。九州、瀬戸内海沿岸の人や物資を都や沿岸に運んだという。

四条畷市に兄を見舞いに行った電車の窓から、麓から山の中腹まで櫻の帯が這い上がっていた。嬉しくなって訪ねたら野崎観音だった。一条天皇の時江口の君が建てた商人の守り神だという。野崎参りは昔は盛んで麓の運河はお参りの客の屋形船で賑わった。戦前、歌にも作られ、浄瑠璃にもあるという。江口の君は人々に親しい存在だったのだろう。
 
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