FC2ブログ
10.12
Sat
DSC01804.jpg

芙蓉 アオイ科 九州、沖縄の暖地に自生。(2013年8月武蔵野市植栽)                                    

暑くなりだすと、あちこちの庭にこの花が咲きだす。白やピンクの大型の花は美しく妖艶だ。中には朝、白く咲きはじめ、夕方にはピンクに変わるものがある。酔芙蓉だ。花が酒を飲むわけはないが,しかしよくも名付けたものだ。残念ながら、芙蓉の花は一日花。朝は妖艶な美女、明け方には皺くちゃのお婆さんだ。もともとこの木は1m程の低木だが、種子島の河口付近の土手で樹高3m程の木に黄色い花が咲いているのを見た。幹や葉、花の形が芙蓉によく似ていたが別種だろうか。
もともと芙蓉は蓮の花の名であったという。今の芙蓉は木に咲く蓮の花で木芙蓉と云った。
いつの間にか母屋を乗取ったと云うわけだ。
 能に「楊貴妃」がある。楊貴妃の美貌を喩えて「太液の芙蓉の紅」と謡う。(太液は漢の宮殿にあった池)この能「楊貴妃」は唐の詩聖、白楽天の詩「長恨歌」の詩句を巧みに駆使した名文の、女能の第一と云われている能の大作。
「長恨歌」は案録山の乱で蜀に逃げる途中殺された唐の玄宗皇帝の寵姫、楊貴妃を悼む白楽天の傑作。
玄宗皇帝は楊貴妃のことが忘れられず道士に仙界、蓬莱宮に貴妃を訪ねさせる。楊貴妃は道士に玄宗皇帝との愛の日々の思い出や、誓いの言葉を語る。これがこの能のストーリーだ。
蓬莱山は中国の伝説上の仙郷。一説に日本にあったとも。昔から日本は憧れの國だったのだ。あーよかった、この国に生まれて。外国に行っても自信がもてるかも。
楊貴妃は並外れた才女だったと云う。世界の三美女、楊貴妃、クレオパトラ、小野小町。いずれも才女。美女の条件は美貌だけではダメのようだ。それにしても欧米の美女の名がないのはどうしてだろう?ビーナスは神様だしモナリザは絵のなかの人のようだし?

comment 0
back-to-top