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12.05
Sat
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全山、燃える紅葉。

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一面に散り敷くカエデ
2015年10月23日 妙高高原で写す。以下同じ

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スミレ(種類はわからない)
スキー場で。来る冬を思って懸命に咲いているように見えた。

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ピンク色が珍しかった。たぶんマユミだと思う。実はついてなかった。

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ヤマブドウ
実が盛大に付いていたが登れず悔しかった。
沢伝いのフミ跡を歩いていたら小さな木に絡まって鈴なりだった。おじいさん二人が争って採っていて、おばあさん達が手を叩いて応援していた。
二人は誇らしげだった。後でおばあさんに頂いて食べたが猛烈に酸っぱかった。

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ミヤマイラクサ、通称アイコ
全草に毒をもった小さな棘があって、うっかり触ると猛烈に痛痒い。だが春の若芽は、シオデと並んで美味さ抜群の双璧。この地方の人達は、愛をこめて、深山イラクサに愛子、シオデに秀子と人間の名をつけて呼ぶという。

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苗名の滝
見事な滝だった。落差は及ばないが、しめ縄を張ったたら日本の滝の代表、和歌山の那智の滝にそっくり。滝に魅せられてか男女老若、険阻な悪路を争っていた。
滝を賛美する小林一茶の句碑があったが、小さく粗末で恨めしかった。

十月半ば過ぎ、妙高高原を訪ねた。目的は紅葉。“新潟”に、理由はないが懐かしさのようなものを思うからでもあった。
宿の主人が、今がちょうど見頃とメールを送ってくれた。
紅葉には特別の思いがある。
日本列島は亜寒帯から亜熱帯まで、南北に3千キロ余りもあるという。
同じ日本でありながら九州南部は、高千穂連山や屋久島などを除いて、紅葉はごく少ない。
南西諸島、沖縄などは無いといってもいいくらい。
南国生まれには、その見事な華やかさは“ビックリぽん”だった。
寒い地方の木々は、極寒を乗り切るために、葉を落とすのだという。
冬に耐える決意を、赤や黄色で誇示するように見える。
能「高砂」で「草木、心無しといえども」と謡う。
草木には“心”がないといわれるが、花を咲かせ実をつける時期を知っている、というのだ。
さらに能「六浦」では人格を持った紅葉の精が登場して人間さながらのドラマを見せる。

能「六浦」
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人間の姿で現れ舞う紅葉の精。

都の僧が安房に渡る船待ちに、称名寺を訪れる。
全山、錦を飾る中に一本だけ青々と紅葉しない木があった。
女が現れ、その木の謂れを語る。
「昔、藤原為相が紅葉を見にこの寺を訪れた。諸木、紅葉は未だしだったが一本だけ見事に紅葉した木があった。為相は“如何にしてこの一本に時雨けん、山に先立つ庭のもみじ葉”紅葉は、誰も見る人もいない片田舎の紅葉を、しかも為相の卿が愛で、歌まで詠んでくれたのだ。“功成り名遂げて身退くは天の道なり”と云う諺がある。紅葉は、紅葉することを止め、青い葉のままだった」紅葉は時雨に濡れて赤くなると考えられていた。
後場、紅葉の精が僧の読経に報恩の舞を嬉々と舞う。
装束は青葉の紅葉を意識して若い女の姿だが、赤い色を控えた装束で舞う。
紅葉吹雪の中、神威を見せ舞いつつ昇天する能「龍田」、満山の紅葉の中、酒宴を開き男を誘惑する女の鬼の「紅葉狩」と対照的に、紅葉を擬人化した能。
 藤原為相は鎌倉前期の歌人。母は「十六夜日記」の阿仏尼。冷泉家の祖。祖父に藤原定家。曾祖父藤原俊成。訴訟のため鎌倉に下った母を追って鎌倉に来て鎌倉歌壇を指導したという。

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