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アキノキリンソウ 2015年9月23日 山梨県 乙女高原で写す。

純金の花を穂状に密につける。思わず手折りたくなる、美しさだ。
秋の野山に行けば簡単に見られる、珍しい花ではないが好きな人は多いはずだ。
漢字で秋の麒麟草。秋に咲く麒麟草の意。
麒麟草はサボテンやアロエなどのような多肉植物でアキノキリンソウとは縁もゆかりもないが、花がそっくりだから。
アワダチソウとも。俄かには信じられないが、北アメリカ渡来のやっかい者、背高泡立ち草も仲間だそうだ。
泡立ち草の泡立ちは、酒を造る時、モロミの発酵泡のようだからだそうだ。
生えている場所によって草丈はまちまち。10センチから1メートル位の差がある。
金覆輪に由来する名だとも。
器具の縁を金で覆った覆輪に見立てたという。
以前、種子島出身の友人に豊年祭のDVDを頂いた。
古い昔、大阪辺りにあった盆踊りで、一風かわった踊りだから見てほしいと。
「オラが弟の千松は,未だも幼き七ツ子で、富士野の戦に誘われて、、、、、金覆輪の鞍おいて」古風な節回しが遠い昔への郷愁を誘った。
七歳の子供が戦争に行くことが、あろう筈はないが、男児の心意気を唄ったのだろう。
昔の戦は馬が活躍した。
馬が活躍する「能」が数々ある。中でも平家物語、「宇治川の戦」に取材した能「頼政」が圧巻だ。
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床几に座したまま、宇治川の激戦を語る頼政

下野の国、今の栃木県足利の人、田原又太郎忠綱が三百余騎を指揮する渡河作戦の緊迫が見どころ。五月雨後の激流を乱れ渡る人馬の怒号、いななきが聞こえるようだ。
主人公は平頼政。
頼政は平安後期の人。複雑な性格の持ち主だったという。鵺という怪物を二度も退治したという猛将、また藤原俊成に、いみじき上手とまで言わしめた、優れた歌人でもあった。
源氏一統でありながら平清盛に与した。清盛の推挙で官位を破格の三位に進めたが78歳で勝ち目ゼロに近い平家打倒の兵をあげた。その理由は色々言われるが謎だという。
能「頼政」はそうした頼政像を余さず描く。
演者にとっても観客にとっても難曲だ。
前場では詩人頼政にふさわしく、宇治川の景勝が美しく描かれる。
後場では頼政の奮戦の様子は少なく、田原忠綱の活躍が語られ、これが反って老将、頼政の悲哀を誘う。
能「頼政」の詳しい解説はこちら

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