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01.10
Fri

ハマユウ

カテゴリ:ハマユウ
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ハマユウ(ハマオモト)ヒガンバナ科。

関東以南部の年間平均気温15度以上の暖かい海岸に自生。(2013年11月石垣島、白保海岸)



太く長い花茎に真っ白の大きな花が美しい。昔から詩歌に作り、歌にうたわれ親しまれた花。三重県、宮崎県の郷土の花でもある。ハマオモト、ハマユウ、二つの名をもつ。ハマオモトは葉の形が万年青に似ているからで、ハマユウは葉の付け根が白く長く重なって、茎状に発達した鱗茎(ネギやユリ根などを鱗茎と呼ぶらしい)が「木綿(ユウ)」に似ているから。「木綿」はあまり聞き慣れないが、しめ縄や玉串についいるご幣。もともとはコウゾの皮で作るという。太く長い茎の内部は多肉質で蛸釣りの疑似餌にも使った。そのため海岸から消えそうになった地方があったとか。
ヒガンバナ科と聞くと首を傾げたくなる。大きな葉、太く長い花茎の頂に、大きく散形に咲く真っ白の花、ヒガンバナのキャシャな姿と印象が格段に違う。しかし花の形はそっくり。
能「俊寛」では鬼界ヶ島に流された藤原成経、平康頼が島に熊野三社を勧請して白ユウ花、ハマユウの花を御幣にして祈る。「浦の浜木綿一重なる、麻衣のしおるるを、ただそのままの白衣にて、真砂をとりて散米に白ユウ花の禊ぎして」と謡う。ハマユウのようによれよれの麻の衣を浄衣に、砂を米に見立て、ハマユウを御幣に神に祈る。哀れな姿が目に浮かぶ。能「俊寛」は平家物語からの取材。平清盛政権の打倒を謀った謀議が発覚、俊寛、成経、康頼は鬼界ヶ島に流される。清盛の娘、高倉天皇の中宮、徳子の安産祈願のため成経、康頼は許され帰郷の船に乗るが俊寛は許されず一人島に残される。
俊寛が赦免状に自分の名の無いことを訝り、繰り返しくりかえし読む場面や、遠ざかる船を見送る場面が圧巻だ。演劇色の強い作品。この作品は歌舞伎にも取り入れられている。
かなり古い話だが歌舞伎の人気俳優が鬼界ヶ島の海岸で「俊寛」を演じた。衣装は重代の家宝「ボロ衣装」。ヒヤヒヤする関係者を尻目に成経、康頼の船を追ってジャブジャブと海に入ったとかが話題になった。役者魂であろう。能では「ボロ」は使わない。たとい乞食の役でも。「より美しく」をも追究する芸能だからだ。演劇に優劣があろう筈はないがジャンルの違いを考えさせられる話だ。

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01.10
Fri

浜ボウ

カテゴリ:浜ボウ
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  ハマボウ(黄槿)アオイ科、暖地の海浜に自生。(2013年11月竹富島、コンドイ浜)

芙蓉の項で、種子島で見たと書いたが、昨年石垣島の隣、竹富島で見つけた!星砂探しに疲れてなにげなくヒョイと見上げたら咲き残りがいくつか。絡み合った枝を押しのけ、かき分け、撮ったどう!早速図鑑で調べたら正体がわかった。嬉しかった!芙蓉は葉っぱが薄くザラザラだがハマボウはやや厚くつるつるだった。花の黄色が鮮やかでこよなく美しかった。園芸種に比べ野生の花は色がこよなく美しい。やはり自然ですね!
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