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04.15
Sat
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武甲山(ぶこうさん)2017年3月30日 秩父で写す。以下同じ

秩父の代名詞のような存在の山。縄文時代からの信仰の山だったという。良質の石灰岩の山で長年削り取られ年々山容が変わっていく。1336Mあった標高が今1300にも及ばないという。今の世は、神も金には及ばないかとこの山を見上げる度に涙が出る程の感慨だ。武甲山には固有種の植物が生きていると聞いたことがある。彼や彼女らはどうなったのだろう。

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フキノトウ キク科 

ここはまだ早春、やっと目を覚ましたという風情。黄金色に道端にポツリ、ポツリと咲いていた。天ぷらが美味しい。生のまま刻んでオカカと暖かいご飯にかけて食べる、最高だよ、という変わり者がいた。試して見たら強烈な香りと、アクで参った。

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カタクリ ユリ科

まだ蕾、開いているものはなかった。早春を代表する花の一つ。春の訪れを告げる花の代表として、にぎやかにテレビなどで紹介される。
きれいなうえに山菜としても絶品。庭に植えたいが町中の土の中にはカナブンなど昆虫の幼虫がいて根、鱗茎を食べてしまうので育てるのは難しい。

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セツブンソウ キンポウゲ科

なよなよとした風情、透き通るような色合い、繊細に見えるこの花が寒気の厳しい中に咲くから不思議だ。
三月も下旬、毎年見に行く群生地は既に花は終わり種になっていた。一つくらいはと場所を変え、雪の残る山肌を探した。数個見つけた。

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ダンコウバイ クスノキ科

アブラチャンだとばかり思っていた。春一番のこの花を心待ちにしているし名前が気に入っているからだ。チャンは“ハナ子ちゃん”のように愛称だと思っていたが違うらしい。だが愛称と思うことにしている。
花のつき方や大きさが気になって聞いたらダンコウバイだという。初めて聞く名だった。アブラチャンそっくり、混同するのも素人には当たり前。漢字で檀香梅。折ったらいい匂いがした。

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キブシ キブシ科

地味な花だけに反って早春の花にふさわしいように思える。
家に帰り花瓶に差し飾った。華やかだけが花ではない、などと呟きながら見ていると、彼も何か語りかけてくるような風情だ。花のイメージを離れた不思議な存在感がある。不気味な怪僧に見えまた滑稽味のある天狗にも。少々大袈裟だが能「車僧」に登場する僧、車僧が思い出される。

車僧は禅宗の僧。引くべき牛もない破れ車を法力で動かし飛び歩いた。
愛宕山の天狗が山伏姿で現れ車僧に禅問答を仕掛ける。神通力を持つ天狗だが車僧に敵う訳がない。散々に打ち負かされ捨て台詞を残して退散する。
天狗は恐ろしげな正体を再び現し、今度は行力(仏道修行で得た力)比べを挑むが又もや散々に打ち負かされ反って僧に畏敬の心を抱き退散する。
僧と天狗の禅問答、行力比べの一騎打ちが無駄を省いた簡潔な詞章で描かれ豪快、痛快だ。
能「車僧」の詳しい解説はこちら
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