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04.14
Sat
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城山から見る富士山 2018年3月23日写す以下同じ

城山は高尾山の尾根続きの隣の山。
陣馬山まで格好のハイキングコースになっていて
族連れ、若い人、年配のグループで賑わう。
関東ふれあいの道というらしい。
城山、景信山など要所に休憩所、売店もあり
おでん、なめこ汁などビール、お酒もある。

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アオイスミレ(葵菫)? 

まだ花のない殺風景の山の道に咲いていた。
オヤっと立ち止まる。ご機嫌のお目覚めですねと話しかける。
スミレは可愛い花の代表格。昔から歌や詩に詠まれ、
宝塚の歌姫が歌うスミレの歌に多くの人が胸を詰まらせたと思う。
違うかもしれないが葉の形などからアオイスミレとさせていただいた。

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ダンコウバイ(檀香梅)クスノキ科

早春の刺々しい空気の中に咲いていて辺りを和らげているようだった。
立ち止まって見上げ大きく息を吸い込む。話しかけたくなる。
檀香梅は名のように清らな香りがする木。
遭遇したことはないが、まるで天女の香り。
能「羽衣」では天女の天下りを、
「虚空に花降り音楽聞こえ霊香四方に薫ず」と謡う。

能といえば「羽衣」。能の代表のようによく知られた能。
主人公は天女。貴族の庭園にでも舞い降りるのが相応しいが
なんと三保の松原の漁師の前に現れるのだ。

三保の松原は天下の絶景の地。
「春の景色松原の。波立ち続く朝霞。月も残りの天の原。及びなき身の
眺めにも心空なる景色かな」と漁師の白龍さん。
天女もその美しさに引かれて舞い降りるほどの三保の松原の絶景を謡う。
美しい舞台設定だ。漁師ながら立派な名前は、天女に遭遇すに相応しい。
腰蓑姿の漁師、白龍と異次元の世界に住む天女の取り合わせが、
一層この能を引き立たせ面白くする。

松の枝に掛けてあった天女の羽衣を発見した白龍さんは大喜び。
羽衣がないと天に帰れないと悲しむ天人に、最初は家の宝にするから返さないと
意地悪だった白龍さんだが根は優しいのだ、天人の舞楽を見せてくれるのを条件に
羽衣を返す。今時の日本人は色々だが、元々日本人は優しいのだ。

羽衣を返して貰った天女は羽衣を翻して美しい舞を舞う。
天人のこの舞は後に舞楽の「駿河舞」の元となったとする。
さすがに駿河舞の元になった舞、美しく魅力満点だ。

クセで三保の松原と富士の絶景を舞う。富士を「須弥山」に見立てる。
須弥山は仏教の世界観の山。信心深かかった昔の人は能、羽衣を観て
「蘇命路の山」即ち須弥山を思い浮かべ涙しただろう。
キリで羽衣を翻し「笙笛琴箜篌」の音楽の中、舞いつつ天に帰る天女が美しい。
天女を見送り立ち尽くす白龍の姿が彫刻のように印象的だ。

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「左右左、左右颯々の、花をかざしの天の羽袖、靡くも返すも舞の袖」
富士山を眼下に羽衣を靡かせ、舞いつつ月の世界に帰って行く天女
     
能「羽衣」の詳しい解説はこちら



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