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06.03
Sun
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八ヶ岳牧場から望む甲斐駒ヶ岳
2018年4月27日写す。以下おなじ

駒ヶ岳の名の山はあちこちにあるが甲斐駒ヶ岳はずば抜けて急峻な山。
昔ある人を偲んで「ひまわりの枯れ残りてや駒ヶ岳」
あだ名“ひまわりさん”だった。少年の頃の思い出。

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クサボケ(木瓜) バラ科

よく見かける花。多摩川上水にも咲くが流石八ケ岳山麓、
オレンジ色が鮮やかだった。
脳ミソ形のしわしわの実がなる。果実酒は美味しくしかも喉の薬とか。
ボケの名が恨めしい。
実が瓜に似ているので木瓜、もけと読んだそうだが訛ってボケだという。
ボケは人を悪し様に云う悪口の最たる言葉。
意味が違うといくら弁解しても人のボケの連想は消えない。許せない。(笑)

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クリンユキフデ(九輪雪筆)タデ科

目立たない花だが何か風情を感ずる。八ヶ岳牧場で見つけた。
我が物顔に蔓延り癪にさわる雑草、イヌタデを見慣れているせいか、
タデの仲間を見つけると気になる。
サクラタデやイブキトラノオなどきれいな花を咲かせるものもある。
クリンユキフデは初めて見たような気がする。名も知らなかった。
近くの野川公園の職員に名前を教えてもらった。
ややこしい名前を付けたものだと感心。

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ワサビ(山葵)アブラナ科

沢の縁に一株だけ咲いているのを見つけた。これはてっきり自然のモノだと
思い、小躍りを超えて大踊りした。自然生えは見たことが無かったから。
更に奥に行ってみると大群落があった。栽培していたのが、
しんどくなったのかホッタラカシになったのだ。
ガッカリだったが真っ白の花の大群落に息を吞んだ。

山葵は平安の昔から食べていたそうだ。人間はすさまじく獰猛な動物。
猛獣を殺して食べ、毒の草木や実を毒抜きして食べる。
涙が出るほど辛い山葵や唐辛子を嗜好品にしてしまったのだから恐ろしい。
しかめっ面をして“うまい!”落ち着いて考えれば可笑しい。
表情のない顔を能面のような顔と云うが、大量のワサビを口にした様な、
しかめっ面の面もある。「悪尉」。恐い神様や怨霊の能に使う。

怨霊の能と云えば「綾鼓」
老人の恋という奇想を道具に、人間の性を鮮烈に悲惨にえぐり出した名作。

綾鼓2
「とうとう打ち給え打ち給へとて、笞を振り上げ責め奉れば、鼓は鳴らで
悲しや悲しやと叫びまします女御の御声」
女御を責め立てる老人の怨霊

皇居の庭掃きの老人が女御の姿を垣間見、恋に落ちる。
伝え聞いた女御は「恋に上下をわかぬ習いなれば不便に思し召さる」と、
もう一度老人に姿を見せよう、ただし皇居の庭の池、桂の池の桂の木
に鼓を掛けさせて老人に打たせ鼓が鳴ったならばと約束する。
老人は必死に鼓を打つ。鼓は鳴らなかった。鼓には皮ではなく絹の織物、
綾が張ってあり鳴る筈はなかった。
絶望のあまり老人は桂の池に身を投げる。

老人の恨みを恐れた官人は池の畔に女御の出御を促す。
夕波は立騒ぎ鼓の音が聞こえ、鼓はやがて老人の嘆き、恨みの声に変り
湧き上がる。
恐怖に狂気となり泣き叫ぶ女御に老人の怨霊は笞を振り上げ
「鳴るものか鳴るものか打ちて見給へ」、と責め立てる。

源氏物語「柏木の巻」では左大臣の息子柏木が光源氏の正妻女三宮を
垣間見て恋に陥る。
源氏の焼き餅のイビリに柏木は病に陥り死ぬ。
綾鼓も、柏木の巻も同じ題材だが柏木は大宮人、老人は卑しい庭掃き、
凄惨さは比べるべくもない。

  能「綾鼓」の詳しい解説はこちら

《 能を見てみませんか?≫

金剛流潤星会30周年記念公演
日時 平成30年6月17日13時より
会場 国立能楽堂 渋谷区千駄ヶ谷 JR千駄ヶ谷駅徒歩5分

番組
能  楊貴妃 玉簾 シテ 山田純夫
狂言 居杭     シテ 大藏彌太郎
仕舞 笠ノ段    シテ 金剛永謹
能  望月     シテ 山田伊純  

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楊貴妃

永遠の美女楊貴妃、今は冥土にあって玄宗皇帝を偲ぶ。
美しく優艶を旨とした女能第一の能。

望月2
望月
仇討ちの能。主従の絆を感動的に描き、秘曲「獅子」を舞う。
秘曲故に上演稀な大曲。

お申込み
潤星会 〒180 武蔵野市境南町5-3-17山田純夫
TEL 0422―32―2796 090-3349-3631
チケットぴあ カンフェティでも取り扱っております。(カンフェティ割引席あり)
詳しくはこちら

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