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01.05
Sat
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白河院 2018年12月1日写す。以下同じ

白河院は平安時代、藤原氏の別荘で後に白河天皇に献上、法勝寺を立てたその旧跡とあった。
法勝寺は豪壮な寺だったという。
後に宮様や政界、財界の別荘となったそうだが今は宿泊施設、料亭となっている。
東京にも古い政財界の別荘跡があるが洋式庭園が多く白河院のような純日本庭園は
見たことがない。
庭園が美しくモミジが真っ盛り、古都の雰囲気が満ちていた。
白河院の名は白河天皇所縁の地だからだろうが、能「俊寛」で知られた地でもある。
俊寛は法勝寺の執行だった。執行は寺務を取り仕切る長官。

俊寛僧都は平家転覆を謀った事件に加担した人、謀略は露見し俊寛は仲間二人と
南海の孤島、鬼界ケ島に流される。
仲間の二人は許され都に呼び返されたが俊寛は許されずこの島で生涯を閉じた。
能「俊寛」は都での華やかな生活を偲びつつ、悲惨な生活を送る俊寛を描き
終曲、キリでは許されて帰京する二人を見送る俊寛の悲哀を非情なまでに生々しく描く。
人間の絶望に焦点を当て堀下げて見せる名作。

俊寛
赦免状に俊寛の名がない事を赦免使に訴える俊寛

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白河院にてのお楽しみ会

“年忘れお楽しみ会”と称してごく内輪の謡曲会が白河院で催された。
平服でもOKの気安い会。謡や仕舞を楽しみ更に“お楽しみ”のゲーム、
更にさらに料理お酒で賑やかに楽しんだ。
催主は東京出身、金剛流能楽師山田伊純師。永年金剛流宗家の内弟子修行で
京都住まいだった。よほど京都が気に入ったのか住みついてしまった。
二年前、能「楊貴妃」に云う“容色無双の美人を得給う”目出度さ。
少々大げさかもしれないが(笑)去年11月、男の子が生まれた。
能楽師にとって後継者に男の子を得たことは最上の喜びだ。
下の写真の笑顔が物語っている。

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催主親子

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小学三年生少年の仕舞「羽衣」

自ら望んで謡、仕舞を習っているとか。自立心旺盛な少年。
舞姿を見ていても確かさがにじみ出ていた。
舞は「羽衣」爽やかに華やかに舞って拍手喝采。

「羽衣」は月の都の天人の物語。
絶景の三保の松原に降り立った天人。松の枝に羽衣を掛け辺りの景色に感嘆。
漁にむかう漁師に羽衣を取られる。
羽衣と知った漁師は羽衣を返さない。羽衣がなければ月の世界に帰れない。
嘆き悲しむ天人を見かね漁師は羽衣を返す。昔から日本人は優しい。
交換条件で天人が舞う舞が絶品。後に“東遊の駿河舞”と名付けたられた舞と
いうから面白くない訳がない。
羽衣を翻して舞いつつ早春の春の空の彼方に消えて行く姿がこの上なく美しい。

能「羽衣」の詳しい解説はこちら
「俊寛」はこちら

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