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07.21
Sun

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多摩動物公園正門

京都に住んでいる身内が久し振りに我が家に来た。
1才半のいたずら坊主を喜ばせようと色々考えた末多摩動物公園に決めた。
この辺りは多摩丘陵と呼ばれ自然が豊か。動物を見るだけではなく
自然も満喫できるので、ただの動物園ではなく公園をくっ付いて
多摩動物公園としたのだろう。東京都の施設だそうだ。
放し飼いのライオンがたむろする中にバスを走らせて見物する
名物のライオンバスは更新工事中で休み、ガッカリ!

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ヒヨドリバナ(鵯花)キク科 令和1年7月8日写す。以下同じ

ヒヨドリバナは山に咲く花、多摩丘陵は人間が侵入して来て様変わりしたが
昔、山であったことの証拠。
花の名の謂れは色々らしい。学者もはっきり分からないらしいから
素人が分かるわけがない。ヒヨドリは悪食、何でも食べる。
さすがヒヨドリバナは食べないようだ。どの花も無事だった。

昔、多摩丘陵にも農家があった。平らな土地に野菜や陸稲を作り
細々と暮らしていたという。現在のように野菜がバカバカ売れる訳でもなく
畑で作る陸稲は不味くて売れない。
やがて神武景気、続いて岩戸景気、多摩丘陵は巨大なレジャーランド、
団地、住宅が続々建った。
低価格の地価が急騰、農家は急きょ億万長者になった。

稲城市に住んでいた知人に聞いた話で真偽の程は分からないが、
彼の幼馴染に多摩丘陵の俄か億万長者がいた。
連日、銀行や証券会社、車などのセールスマンなどに追い回され
逃げるように今日は北海道の薄野、明日は福岡の博多という具合に
歓楽街を渡り歩いた。
馴れない遊びに疲れ“世の中は空しい”と遺書を残し自ら命を絶った。
“彼はクラブの女に振られたンだよきっと”と云う人もいると知人は苦笑していた。
似たような話が、今の西東京市の“ひばりが丘団地”でもあったと後で聞いた。

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ヒオウギズイセン(檜扇水仙) アヤメ科

鮮やかなオレンジ色が美しい。アフリカの原産だそうだ。物凄い繁殖力。
佐賀県では有害植物として植栽禁止だそうだ。
南西諸島のある島で県道の両側にヤブになって咲いていた。
オレンジ色の花の波が風に靡いてうねり息を呑んだ。
希少な花で尚且つ有害植物でなければ銭は惜しまず買うのだが。
何事も度が過ぎるといけませんネ。
月産自動車?の例の人に教えてあげたいネ、ゴーンとカウンターパンチ喰らう覚悟で。

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キキョウ(桔梗)キキョウ科

野生の桔梗がこのところ見られなくなった。絶滅危惧種だという、ビックリ。
自然生えに見えたが多分人の手で植えられたのだろう。
昔は日当たりのいいとことに咲いていて珍しい花ではなかったと思う。
家の婆ちゃんが薬にするのだとゴボウのような太い根っこを日に干していた。
何に効くのか聞いたことがあると思うが忘れた。
朝鮮半島では“トラジ”。薬用、食用に大事にされ恋歌調の民謡にも唄われ有名。
トラジの歌を幼い頃、聞き覚えた。幼い男の子が恋歌を歌っていたのだ。
韓国のニュースを聞くたびについつい歌ってしまう。
韓国は一番近い外国。アジアの国々が好きでへめぐったが韓国は近いから
何時でも行けると思っていてまだ行ってなかった。
トラジの歌のように優しい人達が住む國だろうから行ってみたいが
この頃オッカナイ悶着続きだし韓国の人は日本人嫌いらしいから足が向かない。

平安時代にはキキョウを“蟻の火吹き”と云ったそうだ。
蟻の巣穴にキキョウの花をかぶせるとアリが花を齧る。
アリが出す蟻酸がキキョウの花の汁に反応して青い花が赤く変色する。
四百年続いた平安時代の平和、子供の遊びも優雅だったのだナと。
大人も“蟻の火吹き”を遊んだかも知れないが。

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リョウブ(令法)リョウブ科

リョウブも山に咲く花。令法とは奇妙な名。
図鑑などで名の由来を読んでもピンと来ない。知りたい程の由来でもなさそうだ。
リョウブの若葉を焚き込んだリョウブ飯はよく知られている、だが食べたことがない。
米の少なかった頃、増量材にしたのだ、旨くないと書いたのを読んだことがある。
植物学者にしては風流心の乏しい人だなと不思議だった。

茶席にも活けられると聞いたことがある。
白く清楚な花の姿が簡素な茶席に似合うのだろう。
白は高貴な色、白を基調にした清楚な能の装束がある。
能「雪」専用の長絹と呼ばれる上着。
雪の結晶をかたどった金の“雪輪”の模様が白の生地に溶け込んで
「雪」という清らかな能を表し美しい。

雪

雪は人間界の不浄を覆い隠すかのように清浄無垢な世界を現出する。
能「雪」の主題でもある。

突然降り出した大雪に茫然と佇む僧、近くの木陰から雪景色を詠った
和漢朗詠集を吟じつつ女が忽然と現れる。
女は自分は無意識のうちにこの世に現れ己が何者かも分からない、
この苦しみを助けて欲しいと訴える。
仏の功徳を信ずれば成仏できると諭す僧にお礼の舞を美しく舞う。
女は雪の精だった。

クセは源氏物語「浮船之巻」の歌などを採り入れた流麗な語句で語られ
雪の袖を翻し「序ノ舞」舞う。
廻雪の舞の余韻を残し明けて行く空に淡雪のように舞いつつ消えて行く姿が感動。
小品ながらスッキリと味わい深い作品。

能「雪」の詳しい解説はこちら

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